先生(師)は走る(H28.12月号)

1年がたつのは本当に早いものですね。 あっという間に12月になりました。 私事ではありますが、今年還暦を迎え、 その一年が過ぎようとしています。ほん とうに早い一年でした。 毎年子供達の相手を していると自分は歳 を取っていないん じゃないかという錯 覚に陥ってしまいま す。 しかし、すでに頭の毛は真っ白。歳だけ は着実にとっているようです。上の娘も 30を過ぎ、孫もできました。おじいちゃ んと呼ばれる歳になってしまいました。 こうやって人間は少しずつ新しい現実を 受け入れて行かなければならないのです ね。若いころは自分が還暦になり赤い ちゃんちゃんこを着るなんて想像すらで きませんでした。思ったこともありませ んでした。そしていつの間にかその現実 に慣れ、歳を取って行くんですね。 毎年12月になると“師走”という言葉を 思い出します。私はてっきり“師”つま り先生が年末になると忙しくなるので走 り回らないといけないから“師走”とい う言葉ができたんだと思っていました。 しかし、この言葉の語源は色々あるらし く、一番定説になっているのが、お坊さ ん(師)が走るという意味だそうです。 「師馳せ月」(しはせづ き)なのだそうです。昔 は正月も盆と同じように 先祖の霊を弔う月でし た。お経をあげるため に、お坊さんがあちこち 家々を忙しく走り回った のが語源だと言うらしい のです。 こういう言葉が今も残っている日本の文 化って,とてもいいですよね。 インターネットで瞬時に世界中の情報が 手に入る時代。日本の文化も世界中の 人々に知れ渡るようになり,それに興味 を抱いた外国人が日本を訪れる。その数 も年々うなぎ上りに増えているようで す。 12月は何かと忙しくあわただしい月で す。しかし、日本の美しい伝統を思い出 させてくれる時期でもあります。 この伝統がいつまでも続いてくれること を心なしか願わない日はないのです。 還暦になりセンチメンタルにそういうこ とに思いを馳せながら、忙しい年末を走 り抜けて行きたいと思います。 よいお年をお過ごしください。そして、 皆様にとって来たる新年が良き年であり ますように。



記事タイトル一覧に戻る