あけましておめでとうございます(H16.1月号)

あけましておめでとうございます

 

年末までぐずついた天気で、大掃除もままならなかった大晦日でしたが元旦は良い天気に恵まれ心地よい初詣日和でした。1年の計は元旦にありと書道の道具を引っ張り出し書き初めを行ったのですがあまりのひどさに途中でギブアップ。1年の目標も決まらないままに終わった元旦でした。みなさんはどのようなお正月だったでしょうか。

最近の年末年始のテレビ番組の騒々しさにはちょっと閉口してしまいます。遠くイランでは4万人以上もの人々が地震で命を奪われ、生き残った人たちも救援が間に合わず大変な思いをしているのに・・・と思いながら、かといって自分は何をするわけでもなかったのですが、でもあのどんちゃん騒ぎのテレビ番組にはちょっとついて行けませんでした。ついつい物静かなNHKの番組が妙にしっくり来るのは歳のせいでしょうか。

昨日、チョン・ミョンファンという指揮者が小学生のオーケストラを指導するという番組を見ました。小さい頃から音楽の世界に生きてきた世界的な指揮者で現在東京フィルハーモニーオーケストラの指揮を執っているという方です。一流の指導者が技術もままならない小学生にどのような指導をするのか大変興味を持って拝見いたしました。

内容は期待に違わずすばらしいものでした。チョンさんの指導もすばらしいものでしたが、特に印象に残ったのは指導を受ける小学生たちの真剣なまなざしでした。小学生のあそこまで真剣なまなざしは長年この仕事に携わっていながら見たこともないようなものでした。テレビに映っているという特別な事情を差し引いてもあまりある真剣さだったように思います。

私はそれを見てどう思ったかというと、指導者でここまで子どもたちの姿勢が変わるものなのかということでした。同じように私がやったとして、果たしてあそこまで真剣なまなざしで取り組んでくれるだろうかと。恐らくその人の持っているオーラみたいなものを子どもたちは感じ取っているのではないかと勝手に想像していました。

その指導の内容を見ているとその人の音楽との関わりの過程を感じることができます。みんなができないこと、そしてどこがどうできないかということまで分かっている。つまり、その指導する当人も同じようにどうしても越えられなかった壁があったのではないか。そしてそれを自分の力で乗り越えてきている。その過程が伺われるのです。だからできない人の立場に立って指導することができる。

指導者として今あるのは、もちろん才能もあったでしょうが、それより、だれよりも多くの時間と労力を費やしてきたことに尽きるのではないか。だからどんなことでも対応できるし、どのような症状(?)にも的確にアドバイスができる。そう感じた次第でした。

1年の目標がまだ決まっていなかった私にとってこの番組のおかげではっきりと見えてきました。「まだまだ甘い!」とどこからか叱咤される思いの正月でした。



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