最初の一歩(H15.5月号)

最初の一歩

 

朝夕の風がとてもさわやかに感じる季節になりました。

日中も暑からず寒からず。5月はやっとほんの少し余裕が持てる時期です。

この時期だけは、午前中はゆっくり家で過ごすことができる。ここぞとばかりに自分のために時間を費やしている。朝のさわやかな風と静けさは読書に持ってこいの環境です。そこで味わう静かな時の流れには何ともいえない充実感を覚えます。最近はまって読んでいるのが「般若心経入門」(松原泰道著・詳伝社)。おしなべて本というものは1回読んだだけではなかなかすべてを理解できない。2回目に読むと、あれこんな事も書いてあったのかと思いを新たにすることも多い。

人間というものは年をとればとるほど荷物が多くなり、身動きが自由にできなくなる。社会の中での地位や肩書きなど重い荷物がますます増えてくる。地位や肩書きに振り回され、いつのまにかどれが本当の自分なのか分からなくなってしまう。目先のことにとらわれて、人生にとって最も大切なことを忘れてしまっている。やおら行動を起こそうとすると、色々な重荷のおかげで最初の一歩がなかなか踏み出せない。いい年こいて・・となってしまう。そんなとき、この「般若心経入門」はとてもいい。この世に実体は何もない、だからこそ今がすべて。そして因縁を大切にせよと教える。果たして私の解釈が正しいかどうか分からないが、おそらくこういうことだろうと勝手に解釈して自分の都合に当てはめている。所詮100年後には私を含めて今私の周りにいる人はだれ一人この世にいない。それはとても空しいことであるが、だからこそ・・・なのである。潔く、気高く、そして楽しく・・・う~ん前途遼遠なるがまずは最初の一歩を踏み出そうと春風に誓うのです。



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