風のささやき(H13.11月号)

風のささやき

  朝晩の冷え込みに急に冬の気配が感じられる今日この頃になりました。これからだんだん冷え込みが厳しくなってきます。そして忙しい季節になります。風邪をひかないように体調を整えて行きたいと思っています。

アフガニスタンの冬の寒さは大変厳しいと聞いています。でもまだ空爆は行われています。毎日毎日それによって犠牲者が出ています。テレビではあの荒涼とした風景の中で岩とも瓦礫とも分からないような空爆の後で、犠牲になった子供を探す親の悲惨な姿が映し出されます。一方アメリカでは大リーグのワールドシリーズで最後の大逆転劇でダイヤモンドバックスが勝ったと大騒ぎしている様子が伝えられます。人間とは何とこうも自分のことしか考えられないわがままな存在なのでしょうか。かくいう私も遠い空の下で犠牲になっている人がいるよなーと考えながらも自分と自分のまわりのことで精一杯。そして、他人から見たらどうでもいいようなことで悩み、気をもみそれに振り回されている。いつまでたっても人間とはこうも愚かなものかと嘆いてしまいます。

幸せになりたいと思うのであれば自分より自分のまわりの人のことを先ず優先させなければならないというお釈迦様の教えは子どもでも分かること。そんな単純なことができない。その時はできても10日もすれば忘れてしまって、また振り出しに戻ってしまう。こんな事をやりながらも人間は生き続けて行かなければならない。自分と他人とを天秤に掛けて、さぁーどっちだ・・といつもどこからか私にささやきかける声がする。生きてゆくということは結局は自分との戦い。自分を取り巻く人々や社会は自分の心を映し出す鏡のように思えてならない。他人の中に見いだすものは結局は自分の一部分。見えているのに見えていない。分かっているのに分かっていない。生きるとはかくも複雑で難解なものなのか。いやいや複雑に見えて実はとても単純なことなのかもしれない。よけいなものを抱え込みすぎているのかもしれない。もっとシンプルに、もっとシンプルに・・・とまた原点に戻る今日この頃なのです。



記事タイトル一覧に戻る